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このままじゃヤバイ!日本の音楽産業 ~制限があるが故の芸術性~

MIDI音源というものがどんなものなのかご理解いただけただろうか。

さて、音楽創作に話をもどす。このMIDI音源。
打ち込みで利用させる音源には国外とわず、さまざまなメーカーから多種多様な製品が商品化されてきている。
現在では、10万円くらいもて楽器屋へ行けば、10年位前にプロのミュージシャンが使っていた音源よりはるかにリアルな音を出す音源が手に入る。
この20年はMIDI音源の過渡期であって、音楽を聴けば、その音がいつ頃に作られた(奏でられた)曲なのかが1年〜2年単位で憶測がつく。
それほど世の中に多くの機材がなく、使っている機材がわかってしまうということもめずらしくなかった。

ここで重要なのは、音がチープであるがうえの音楽芸術性である。
音が貧弱だった頃は、音楽として聴かせるまでには美しい旋律や作曲技術、演奏技術、打ち込みノウハウなどが必要だった。しかし現在の重圧でリアルな音は、発音しているだけでいかにもプロっぽい。
これは業界としては予期せぬ事態であると思う。

ファミコン音楽を想像してほしい。
これはMIDI方式ではないが、ファミリーコンピュータとカセットソフトの性能から機械音を同時に3音しか発音することができない。
初期のソフトに昔のクラシック音楽が多用されているのに気付いたひともいるかと思う。
3音だけの演奏で音楽性を出すのは難しく、もともと音楽的な芸術性をもつメロディアスなクラシック楽曲が利用されている。もちろん著作権が消滅しているという要素もあるが、ドラゴンクエストに代表されるように交響曲がかけるような作曲者でなければ3音での楽曲をつくるのは難しいのである。

昔のクラシック作曲やジャズ、ロックなど楽器の制限の中で作曲をしてきたがゆえに出来上がった芸術作品なのだと思う。
現在のコンピュータ技術の発達によって、芸術を生み出す土壌が失われてきてしまっているのではないかと心配である。
今では音楽の教養がなくても、楽器の演奏技術がなくても、簡単に音楽をつくることができる。また、インターネットでの公開や、SNSの音楽コミュニティなど、それをたくさんの人に聞いたもらうことが出来る環境がある。
音楽をはじめるハードルを低くした環境が功を奏してくれれば良いのだが・・・。

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